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社会学入門 -- 社会とのかかわり方 (有斐閣ストゥディア)

社会学入門 -- 社会とのかかわり方 (有斐閣ストゥディア)

 

 「働くことの社会的な意味づけ」という章は読んでおいてよかった。あと、「感情労働」も。ホックシールドの著作を読んで見ようと思った。

 

ワークライフバランスを実現しようとする先進的でファミリー・フレンドリーな企業のさまざまな人にインタビューを行ったときの話。 

「まず驚くべきこととして、短時間勤務やジョブシェアリング、在宅勤務制度といった施策がほとんど使われていない、ということです。むしろ、仕事にやりがいを感じる多くの社員は、長時間労働を選んでおり、それと逆に、時間に追われる中での家族との関係づくりに難しさを感じるようになっています。

 

ここで明らかにされているのは、仕事と家族の逆転現象です。先にも触れたテイラリズムのような効率化の考えのもとで、労働者が機械とみなされているならば、それを信奉する人はいないでしょう、けれども、従業員に投資する企業は、従業員からより一層の感情的忠誠と時間とを受け取ることができるわけです。その結果として、最も安全を感じることができる場所の答えが、しばしば「職場」になっている、ということです。」